REC-J センター長
筑波大学 人文社会系 教授 小野正樹
コロナ禍では世界各国において、大学間交流や学生間交流などに深刻な影響がありましたが、今後、我が国では遠隔・オンライン教育の利点を積極的に活用しながら、外国人留学生の受入れ及び日本人学生の送り出しの双方向の交流の再構築を行うとともに、産官学を挙げたグローバル人材の育成、高度外国人材の育成・活躍推進を図る必要があります。さらに、グローバルサウスなどを含む海外からのより多くの高度専門人材の来日を促進することも今後の我が国の国際力強化の視点から重要と認識しております。
また、未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ(令和5年4月27日 教育未来創造会議)においても、外国人留学生の受入れと日本国内への定着率向上に向けての具体的取組が挙げられるとともに、日本語教育機関認定法(令和5年5月26日成立)による適正な日本語教育機関の認定と日本語教師の国家資格化など、日本語指導者・支援者の養成に係る社会からのニーズが今後さらに増大することが予想されます。
本学には1984年以降、我が国の日本語教育を先導してきた実績があり、外国人留学生40万人受入れが目指されている2033年に向けて、本学が有するグローバルコミュニケーション教育センター(CEGLOC:Center for Education of Global Communication)の日本語教育部門を改組、拡充し、ワンストップで日本語教育支援やサービスを提供できる日本初のセンターとして、令和6年度から日本語・日本文化総合教育研究センター(REC-J:Research and Education Center for Japanese Language and Culture)を設置し、国内外の大学や外国語教育機関、地域の産官学とのネットワークを構築しながら、日本語教育支援及び日本語人材育成の質の向上に取り組むとともに、海外の優秀な学生に対して、より日本への関心を高めてもらうため、日本語教育や日本文化教育に関する取組を支援し、戦略的に留学生受入の拡充にも寄与してまいります。
さらにREC-Jでは、CEGLOCの日本語学習環境支援共同利用拠点(旧:日本語・日本事情遠隔教育拠点)と人文社会科学研究群がこれまで取り組んできた日本語教育コンテンツ開発、国内外の大学間連携、日本語教師養成プログラムのノウハウを中核として、本学が有する日本語教育の専門性を発展させ、教育コンテンツの開発や国内外の日本語教育機関へのプロモーション実施のための大学間の連携強化に取り組みます。これらの取組みを通じ、日本語教育と日本語人材養成の循環型教育と、産官学と地域が一体となったつくばモデルの創出を目指すとともに、大学の国際化を促し、教育・研究力を向上させ、我が国の大学の国際競争力強化と多様な日本社会実現に貢献いたします。
