第2回研修会「日本語教師のための実践講座-語用論編-」を開催しました

令和8年2月21日、筑波大学東京キャンパスにて、第2回研修会「日本語教師のための実践講座-語用論編-」を開催しました。当日は全国各地より、32名の先生方にご参加いただきました。
本研修では、留学生を対象とする日本語教師を対象とし、参照枠やCan-doを踏まえた授業設計の考え方について、理論と実践の両面から具体的に学びました。
午前の講義では、インクルーシブな社会の実現という理念から出発し、複言語主義やCEFR・JFスタンダードなどについて整理するとともに、「課題遂行から授業をデザインする」という視点の重要性について考察しました。さらに、語用論の観点から、学習者が社会の中でどのような行為を遂行できるようになるのかという問いに立ち返り、抽象的に捉えられがちな概念を教育実践へと結びつけながら具体化しました。
午後のワークショップでは、Can-doおよびロールカードの作成に取り組みました。参加者同士がグループで議論を重ねながら実際に作成することで、既存のCan-doを活用するだけでなく、自ら設計する際の視点や留意点についても理解を深めました。
参加者からは、
・「課題遂行から出発するという視点の重要性を改めて実感した」
・「参照枠に関する抽象的な理解が、具体的な教育実践のイメージに結びついた」
・「語用論の観点からCan-doを考えることが新鮮で、自律的な学習者像が明確になった」
・「実際にCan-doやロールカードを作成することで理解が深まった」
・「他機関の先生方との情報交換ができ、大変有意義だった」
といった声が寄せられました。
理論的背景の整理と実践活動を結びつけた構成や、質疑応答を通じて参加者の問題意識を共有できた点についても評価が高く、日々の授業に向き合う中で自身の教育観を改めて問い直す機会となったという感想も多く見られました。
一方で、理論と実践をどのように各現場へ持ち帰り、継続的な実践へとつなげていくかについては、今後さらに検討を重ねていく必要性も示唆されました。
今回いただいたご意見を踏まえ、より実践的かつ対話的な学びの場となるよう、今後の研修企画に活かしてまいります。ご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
今後も、日本語教育に携わる先生方に資する研修を継続してまいります。


